退職者1人あたりの損失金額は?
1人の退職で、企業はこんなに損をします!
あくまで数字上の話ではありますが、退職者1人あたりの損失金額を試算してみたいと思います。
【前提条件】
- 社員の平均年収:300万円
- 一人前になるまで:6ヶ月
1人の退職で、なんと313万円もの損失!
経費や社会保険料などを考慮すると、よく「給料の3倍は稼がないと釣り合わない」と言われます。ここでもその数値を採用し、年収300万円=年間900万円の貢献 と仮定しましょう。
入社時を0とし、直線的に成長して6ヶ月で一人前になるとすると、
900万円×1/2(=6ヶ月分)×1/2(一人前になるまでの損失分)=225万円
なんと、これだけで225万円も損をします。
それだけではありません。
6ヶ月間、教えてくれる人の手を止めてしまうことによる損失を考えなくてはなりません。
OJTの中でも5分、10分と質問される時間があるはずですので、平均して1日1時間を教育に割いたと仮定すると、
20日×6ヶ月×1時間=120時間=15日間
900万円×1/12(=1ヶ月)×3/4(20日稼動のうち15日分)=約56万円
教育にかかる費用は、OJTだけでも56万円の損失となるのです。
このほかに掛かる費用を挙げてみます。
- 面接による面接官の業務ロス(5万円)
- 入退社の手続きによる人事部門の工数(2万円)
- 退職金(早期退社としても20万円)
- 新規採用の広告費(5万円)
ここまでの合計は313万円にもなります。
たった1人の退職は、少なく見積ってもこれほどの金額になるのです。
定期的に全社員との面談・カウンセリングを行いフォローをしたとしても、この損失から比べるとずっと少ない費用しかかかりません。